入社初日からパワハラ!?ブラックな会社でのやばい体験談2選

  • 上司からパワハラにあい精神的に辛い
  • 長時間残業・サービス残業が当たり前のやばい会社から逃げたい
  • 仕事量がとんでもなく多いので辞めたい

ブラックな会社に入社してしまい、このような悩みを抱える方もいらっしゃるのではないでしょうか。

私も数年前、ブラックな会社に入社して、上司からのパワハラや、とんでもない仕事量による長時間残業・サービス残業に悩まされ、精神的にどん底に落ちた経験があります。

パワハラも長時間残業もとんでもない仕事量も、何も行動を起こさずじっと我慢していても解決に至らないかと思います。本記事では、私の体験を交えながらハラスメント相談窓口会社を辞めさせてくれないときの対処法などについて紹介していきます。

体験談① 入社初日、上司からのパワハラの始まり

長い間、非正規社員として働いていましたが、40代半ば頃、長期的に安定して働きたいという理由から正社員になりたいという気持ちが強くなりまして、転職をしました。
新しい仕事は、情報誌の編集とサイト更新です。紙媒体の業務はこれまで経験がなく一から学ぶ必要がありましたが、出版のキャリアが長そうな係長のもと、仕事を覚えることになりました。

「あなたを採用したのは、レクチャーしなくても一人でやれるだろうと思ったからですよ」
入社初日にいきなり係長に言われ驚きました。
えっ!?紙媒体は未経験だと伝えたはずなのに…何を言ってるんだよと思いましたが、何も言い返すことはできませんでした。

この係長、とにかく自分で調べろと言うばかりで具体的に教えてくれません。分からないことはまず自分で調べて、それでも本当に分からなければ聞いてこいと言うので、何を誰に聞いたらよいのかも分からない状況で自分なりに調べていると、今度は「作業が遅い」「効率が悪い」と人前で大声で怒鳴られ、途方に暮れました。

それから、採用面接のときのことをいつまでもねちねちと言われ続けました。
「職務経歴書に進行管理だとか色々と経験してきているって書きましたよね?早くその経験をここでも発揮してくださいよ」
「あなた、面接でクリエイティブの仕事がしたいと言いましたよね?クリエィティブの仕事、ハードですよ。まだまだこんなもんじゃないですよ」

常に言い方が辛辣で、脅されているようにも感じてしまい精神的に辛くなり、入社してひと月足らずで体調に影響が出始めました。係長と会話するときは動悸がしたり体が震えるようになりました。話しかけるのにとても勇気が必要で、なかなか話しかけられないこともあり、業務に支障が出始めてきたこともあって、会社を辞めたいと思うようになりました。

一人で悩まず外部のハラスメント相談窓口を利用しよう

入社間もないのに辞めたいとは、いささかばつが悪く思い、家族や友人に相談する気にもなれず一人で悩んでいましたが、外部のハラスメント相談窓口というものがあることを知りまして、メールにて相談しました。

参考元: 厚生労働省 ハラスメント悩み相談室 相談機関紹介

相談窓口の社労士の方から、会社と面談するようにとアドバイスをもらいました。その際には、以下の点をはっきりと伝えることが重要で、我慢や遠慮は禁物とのことでした。

  • 係長のもとでは苦痛が大きく体調にも影響が出ている
  • これ以上係長のもとでの仕事には限界を感じている
  • 退職したい

そのアドバイスに従い、係長の上司である課長に面談のお願いをしたところ、部長を交えて面談することになりました。

「あなたで三人目です」
係長はこれまでも他の部下に対して、マタハラ、パワハラ発言をしたようで、人事からも注意を受けていたそうです。近いうちに係長を他部署に異動させるからと、しかも違うフロアになるので顔を合わせる機会もほとんどないからと言われ、退職を引き止められました。
予想外の展開に躊躇しましたが、業務内容に不満があったわけではなく、せっかく正社員として働き始めたのにという思いもあったので、引き続き、仕事を続けることにしました。

部長からは、休みの日は趣味に打ち込むなどしてしっかりストレス発散するようにとアドバイスをもらいました。「僕にも嫌いな上司はいるけれど、週末は料理をしてストレス発散してるんだよ~」と言っていた部長は、そのひと月後、やってみたい仕事があり挑戦したくなったそうで、急に会社を辞めました…そして、パワハラ係長も、他部署に異動した半年後に会社を辞めました…

これで完全にパワハラから解放されました。しかし、これで一件落着!!とはならず、更なる試練が待ち受けていました。

体験談② とんでもない仕事量で長時間残業・サービス残業のオンパレード

係長が異動になってからは課長が業務命令者のような形になり、メイン業務以外に広報業務も一部対応することになりました。業務量がどんどん増えて、短時間勤務の先輩社員から割り込みで作業が回ってくることも多く、出来ませんと断ることも出来ず、残業時間もかなり増え、週末も自宅に仕事を持ち帰り対応しなければ追いつかなくなっていて(もちろんサービスで)、やってもやっても終わらないほどの業務量を週末片付ける生活を半年近く続けました。
自分のキャパをとうに超えて精神的にどん底に落ちました。平日のサービス早出/残業と、週末の持ち帰り分も含めれば、残業時間は(かなり控えめに言って)毎月80時間ほどになりました。

課長に相談したこともありますが、「あなたより〇〇さんのほうが毎日大変なんですよねー」とかわされ、週末もサービスで仕事している(自分だけでなく他のメンバーも)と訴えても見て見ぬふり、いま会社全体が忙しいからうちの課だけ特別扱いはムリなどと言って人員を増やすこともせず、ねぎらいの言葉も一切なく、やって当然でしょって顔をしていました。当然、課長への信頼は全くなく、不信感しかありませんでした。

人員不足でしたし、いま辞めたら周りに迷惑がかかるかなと申し訳なく思い、なかなか決断できずにいましたが、寝不足や疲労のせいで体力的にも精神的にも限界を超えていて、やる気も全く出ず、何よりプライベートな自分の時間がほとんどないことに耐えられなくなっていたので、今度こそ、絶対退職しようと決意しました。

会社を辞めさせてくれないときの対処法

しかし、退職したいと課長に伝えたものの、「もう一度よく考えてみて」と言われ、まともに取り合ってもらえず、なかなか話が進みませんでした。「先日お話した退職の件ですが…」と言ってみても「別途面談を設定するから待ってほしい」とかわされます。
そこで、退職日を明確にし【退職届】を提出したところ、本気度が伝わったのか、無事に退職することができました!

退職願と退職届の違い
【退職願】は、会社に退職を願い出るための書類ですが、口頭で「退職の意思表示」することも可能です。【退職届】は、会社から退職を認められた後に、正式な手続きとして提出する書類です。
会社が辞めさせてくれない場合は、可否を問わず退職を通告できる【退職届】を直属の上司に提出してみましょう。

【退職届】を提出しても辞めさせてもらえない場合は、【退職代行サービス】の利用も検討されてもよいかと思います。

(退職代行サービスとは)
退職希望者に代わって辞めたい意思を会社側に伝える退職代行サービスを使う辞め方です。
出社することもなく、上司に会うこともなく仕事を辞めることができる点が退職代行サービスの最大のメリットです。伝えづらい要望も退職代行サービス経由して会社側に伝えることができ、即日退職できることも退職代行サービスのメリットです。

日本退職代行協会(JRAA) 退職代行サービスの知識

ただし、悪質な退職代行業者も存在するため、労働組合または弁護士が運営する退職代行サービスを利用するほうが安心かもしれません。

退職代行サービスの運営事業者は主に一般企業、労働組合、弁護士が事業者として退職代行サービスを提供しています。
退職代行サービスの事業者が労働組合や弁護士であれば有給休暇の消化や未払い賃金の請求などの交渉を行うことができますが、一般企業が事業者であった場合は非弁行為となってしまうため交渉することはできず、退職したい旨を伝えるのみの対応となります。そのため、退職代行サービスの運営事業者がどのような体系の事業者なのかを知っておくことが重要となります。

日本退職代行協会(JRAA) 退職代行サービスの知識

ブラックな会社を回避するには?

この会社の求人票には以下のように記載されていました。

  • 繁忙期で業務が立て込むときは上司がスケジュール調整をサポート
  • 残業は月10時間

どちらも大ウソです!
また、とにかく辞める人が多く、突然会社に来なくなった人が過去に何人もいたそうです。

職場の人間関係や雰囲気などは実際に入社してみなければ分からないことですが、ブラックな会社への転職はできれば回避したいですよね。転職活動では、SNSや面接時に、以下の点についてリサーチすることが望ましいとのこと、私も実践すればよかったです…

  • 求人広告掲載の頻度(転職サイト)
  • 口コミ(口コミのある転職サイトなど)
  • 繁忙期の残業時間(面接で質問)
  • 有給取得率(面接で質問)
  • 離職率(面接で質問、四季報に掲載されている企業もあり)

面接で残業時間について質問する際は、業務内容などを質問する流れで繁忙期など特定の時期に絞って質問すると、マイナスの印象を避けられるかと思います。

まとめ

ブラックな会社を無事に退職し、現在は契約社員として勤務していますが、待遇などに特に不満はありません。数年前、正社員になりたいという理由で転職しましたが、現在は正規/非正規にこだわりはなく、人生100年時代、シニアになっても長く働き続けるためにはどうしたらよいのか、そちらを模索中です。

パワハラも長時間残業もとんでもない仕事量も、何も行動を起こさずじっと我慢していても解決に至らないかと思います。何をどう行動したらよいか分からない場合は、一人で悩まずに外部の相談窓口などを利用してみてください。

参考元: 厚生労働省 ハラスメント悩み相談室 相談機関紹介

ブラックな会社に入社してしまい、精神的に追い詰められているようでしたら体や心が壊れる前に早めに退職を検討してください。どうか退職することに負い目を感じないでください。

最後までお読みいただきありがとうございます。本記事が少しでもお役に立ちましたら幸いです。

仕事