母は認知症かも!?と疑い始めたきっかけ・初期症状からの進行をご紹介
- 認知症ってどんな症状なの?
- 認知症の症状はどう進行していくの?
家族のもの忘れが目立ってくると、認知症についていろいろ考えたり、疑問に思うことも多いですよね。
私は80歳の母と二人暮らしです。母は気力・体力・判断力もだいぶ衰えているし、認知症のような症状もで始めていましたので医療機関にて認知症受診も考えてはいたのですが、加齢によるもの忘れかもしれないしまだ大丈夫かな…などとのんきに構えていたところ、ある日、母の兄弟が亡くなりまして、そのときの症状がこれまでになくひどかったことがきっかけでもの忘れ外来での受診を決めました。
本記事では、母は認知症かもと疑い始めたきっかけや症状の変化、もの忘れ外来にて受診したエピソードなどを紹介していきます。
母の症状を記録、認知症かもと疑い始めたきっかけ
母は2年くらい前から、もの忘れが目立つようになっていました。
もの忘れが目立つようになってきた頃から、症状の変化をメモしていたのでその一部をご紹介します。
2022年春頃から、家の中が散らかり始め(雑誌・チラシなどが床に散乱、あちこちに洋服の山積み)、同時に、もの忘れも目立つようになってきました。
- 同じことを何度も繰り返して話したり、聞いたりする
- 新しいことが覚えられない。新しい電化製品の使い方など
- 同じものを何度も購入したりする。ドレッシング、醤油など次から次へと買い足して冷蔵庫の中に使いかけのものがどんどん増えていく
- 曜日や日付が分からなくなることがある。今日なんのごみを出す日か分からなくなる
など、初めの頃は加齢によるもの忘れだろうとあまり心配もしていなかったのですが…
- ついさっきお菓子を食べたことを忘れることがある
- 使い慣れた家電の使い方も分からなくなることがある。電子レンジ、炊飯器など
- しまい忘れ置き忘れが増えた。財布や通帳など大事なものもどこに置いたか分からなくなる
- 長年、洗濯物の干し方に一定のルールがあってきれいに纏まっていたけれど、うまく干せなくなってきた
- やかんに火をかけたことを忘れて放置、流しの水を出したことを忘れて放置がたまにある
など、少しずつ心配になるようなことが増えまして、認知症かもと疑うようになりました。
2024年春頃から、症状がまた進行しまして、もの忘れ外来など医療機関での診察を考えるようになりました。
- ごみ捨てが出来なくなってきた
きょうは何のごみを出す日か?指定の袋はどれか?が分からなくなっている。毎日が燃えるごみの日だと思っている感じ。きょうは●曜日だから燃えるゴミの日じゃないよとPOP(自作の注意喚起のイラスト)を見せて説明しても、その瞬間は理解するみたいだけれど、またすぐに燃えるごみを捨てる準備を始める。何回説明してもだめ。結局ごみを出してしまう。 - 尿もれパッドの買い置きがあることを覚えられない
月に2~3回程度、尿もれパッドがなくなったので買ってきて欲しいと言われるので、押入れに買い置きがまだたくさんあるよと言って、その場所に一緒に行って見せると「ほんとだね」といったんは納得するけれど、また10分後くらいに同じことを言ってくる。これを4~5回繰り返す。結局自分で近所のドラッグストアに買いに行く。
など
そして2024年9月、母の兄弟が亡くなり、そのときの症状がこれまでになくひどかったのです。
- お香典の金額を何度確認しても覚えられない。電話しながらお香典の金額を書いたであろうメモが何枚もあってあちこちに散乱していたけれど、メモをとったこと自体忘れている様子
- お香典の金額を突然20万と思い違いして、お金がたりないと言って慌てたりもする
- 他の兄弟に電話して、告別式の日程を確認して電話を切ったと思ったら、またすぐに日程を確認しなきゃと言って電話しようとする。数秒前のことを忘れてしまっている感じ
もの忘れ外来での受診を決めたきっかけ
母の兄弟が亡くなったときがこれまでになくひどく、私もかなり慌てたことがきっかけで、もの忘れ外来での受診を決めました。もの忘れ外来を選んだ理由は、たまたま自宅の近くにもの忘れ外来がありまして、以前からそこでの受診を検討していたからです。
(引用)
もの忘れ外来は、老化によるもの忘れか、認知症によるもの忘れかを調べて、認知症の早期発見・治療を行ってくれます。検査では日常生活での困りごと、持病などをヒアリングし、知的・認知機能などを確認する神経心理学検査を行います。また、認知症と深く関係する脳の海馬の状態を調べるMRIやCT、血液検査なども実施します。
もの忘れ外来では、【CT検査】【認知症テスト】【血液検査】をしていただき、以下のことが分かりました。
- 【CT検査】の結果:認知症を判定するような萎縮はないが、海馬に多少の萎縮あり
- 【認知症テスト】の結果:日にち・曜日など新しい記憶が保てるか?という項目は点数が低い
- 【血液検査】の結果:認知症を示す項目には異常はないが、海馬の萎縮が新しいことを記憶することができなくなっている
先生の診断では、「認知症です」と言われませんでした。(認知症だと言われるって心の準備をしていたのに…)
なるべく外部との接触で脳を活性化、刺激を与えたほうがよいなどと言われて、あまり深刻な状況でもなさそうな印象を受けたのですが、もはや、もの忘れだとか軽度認知障害(MCI)だとかの程度の軽いものではなく、処方された薬や現在の症状から判断しても、母はアルツハイマー型認知症の初期でほぼ間違いないと思っています。
■参考元:みんなの介護:認知症はどう進行していく?進行段階や原因について徹底解説!
認知症は早期診断・早期発見が大切です
母の兄弟が亡くなり、そのときの症状がこれまでになくひどかったので、もの忘れ外来での受診を決めたのですが…
もう少し早く、【ついさっきお菓子を食べたことを忘れる】【財布や通帳など大事なものもどこに置いたか分からなくなる】のような症状が出てきた段階で受診すればよかったかなと思っています。
認知症ケアにおいて最も重要なのは、認知症の早期発見で、症状が軽い段階でケアを始めることで、衰えた機能を回復させたり、症状を遅らせたりすることが可能とのことです。
■参考元:みんなの介護:【認知症学会理事監修】認知症の診断基準とテスト方法の種類を解説
余談になりますが、母は兄弟が亡くなったときのようなひどい症状になることは、その後一度もありません。推測ですが、あのときはショックを受けてかなり混乱していたので、症状が一時的に悪化していたのかもしれません。
(引用)
ストレスにより脳の血流が悪化し、神経細胞に悪影響を及ぼして認知症を早めることがあります。
また、日常生活が大きく変わる出来事があった場合もストレスにつながりやすいです。そのため、
できるだけ環境の変化が起こらないよう見守ることも大切です。
まとめ
家族のもの忘れが目立つようになってきたら、将来的にもの忘れ外来のような医療機関にて受診の可能性もあるかと思いますので「いつ頃から、どんな症状が出てきたのか、もの忘れの症状がどんな風に進んでいったのか」記録しておくとよいと思います。
■参考元:みんなの介護:【認知症学会理事監修】認知症の診断基準とテスト方法の種類を解説
私の場合、【ついさっきお菓子を食べたことを忘れる】【財布や通帳など大事なものもどこに置いたか分からなくなる】のような症状が出て、母は認知症かもと疑い始めましたが、認知症ケアにおいて最も重要なのは、認知症の早期発見なので、気になる症状があればできるだけ早く医療機関で受診することが大切です。
最後までお読みいただきありがとうございます。本記事が少しでもお役に立ちましたら幸いです。