FP3級に一発合格!計算苦手&金融知識なしの勉強方法は?

2024年1月14日

  • お金の知識なしでもFP3級に合格できる?
  • 算数嫌いで計算が苦手でもFP資格は取れる?
  • FP3級の試験日まであと1カ月半、勉強時間は足りる?
  • FP2級とFP3級、まとめて効率よく勉強するにはどうすればよい?

FP(ファイナンシャル・プランナー)資格に興味はあるけれど、このような疑問を抱えてなかなか行動に移せない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

私は、自分の給料明細もろくに目を通さないほどお金に無頓着なうえ、お金の知識ほぼゼロな人間です。さらに、小学生のときに「道のり・時間・速さ」の計算のところでつまずき、私の算数はそこで終わったと言っても過言ではないほど筋金入りの算数嫌いですが、50歳のときに、勉強時間150時間(1カ月半)でFP3級に一発合格することができました。

本記事では、私の体験を交えながらFP3級合格に向けての勉強方法や勉強時間、利用した通信講座(キャリカレ)などについて紹介していきます。

FP資格を取ろうと思ったのは、おひとり様の老後資金が不安だったから

50代になり、生涯独身が確定したか…と思いはじめ、おひとり様の老後資金について考えるようになりましたが、お金の知識ほぼゼロなので漠然とした不安を抱きました。
年金だけでは生活できないことくらいは分かりますが、将来に向けてどのように貯蓄を増やすべきかは検討がつかない、高齢になれば病院通いも増えるであろうし医療費や介護費用のことも心配、これら全て、おひとり様なのでパートナーに頼ることもできず、自分一人で準備しなければならないのです。
お金について勉強しなければと半ば焦り気味に調べていたところ、FP(ファイナンシャル・プランナー)という仕事やFP技能士という国家資格があることを知り、資格を取る目的があれば、真剣に勉強するにちがいない!と、資格取得に向けて前向きに検討することにしました。

【FP3級】難易度、合格点について

とは言うものの、「お金の知識なし、算数嫌い、計算が苦手でもFP資格は取れるのか?」この点が気にかかり、FP3級の難易度などを調べました。

FP3級試験の難易度は、数ある国家試験のなかでいえば比較的低いといってよいでしょう。
FP3級に合格するには、お金にまつわる基本的・常識的な知識を蓄えておくことが必要不可欠です。
しかし逆をいえば、FP3級の試験範囲のなかには、一定の社会経験・経済活動経験がある方なら、
あえて勉強しなくても自然に身についている知識も多数出題される傾向にあります。
実際にFP試験3級の合格率は例年70%前後で推移しており、国家試験のなかでは高い水準です。
また、合格基準は得点率60%程度なので、テキストや過去問をまんべんなく勉強しておけば、
初めて受検する方でも合格レベルに到達することは決して難しくないでしょう。

【キャリカレ】FP3級はどんな試験?内容や合格率、実技試験についても詳しく解説

FP3級はあくまで基礎的な出題が多く、マークシート形式で答えやすいこともあり、難易度はそれほど高くはないようです。
また、過去問を見た感じ、数字ばかりで難しそうな印象がありましたが、調べてみると、係数の使い方を理解し適切に使い分けたり、公式を覚えて数値を適切に当てはめたりできればそれほど難しくはないとの意見も多く、しかも、試験では電卓の使用が認められているとのことなので、お金の知識なし、算数嫌い、計算が苦手な私でもなんとか頑張れそうな気になり、これで資格取得に向けて気持ちは固まりました。

【FP2級&3級】を独学で効率よく勉強できる自信なく、通信講座を受講

FP試験には1級・2級・3級とあり、3級がもっともやさしいレベルで受検資格も特になく誰でも受検できますが、2級・1級と上がるにつれてレベルも高くなっていきます。2級を取得できればより専門的な知識が得られ、社会保険、年金、所得税、生命保険など日常生活に役立つこともさらに増えるだろうと期待し、2級と3級、両方の取得を目指そうと決めました。

独学で勉強することも考えましたが、お金に関する基礎知識がないうえに所得税、社会保険、年金、資産運用、不動産、相続問題など出題範囲が幅広く、勉強スケジュールの立て方も分からないので、効率よく勉強できる自信はないし、途中で挫折する可能性も極めて高いと考え、通信講座を利用することにしました。
そこで、2級と3級のセットでまとめて効率よく学べる通信講座はないかと探したところ、キャリカレの通信講座を見つけました。

ちょうど受講料が1万円以上の割引になるお得なキャンペーン実施中で、さらに、【不合格なら受講料全額返金】【合格なら2講座目が無料】【何度でも無料で質問OK!】などの充実したサービス内容にも惹かれ、キャリカレで受講することに決め、申し込みました。

参考元: 【キャリカレ】サポート体制

そして、FP試験のほうもちょうど受検申請期間中で、試験日まであと1カ月半ほどの時期だったので、勉強時間が足りないかな?とも思いましたが、だめもとで挑戦してみようと、こちらも申し込みました。

FP試験は、日本FP協会ときんざい(金融財政事情研究会)という2つの団体が実施し、学科試験は共通ですが、実技試験は受検できる科目が異なります。きんざいの実技試験は難易度が若干高い傾向が見られるとのことなので、日本FP協会の「資産設計提案業務」を選びました。
※キャリカレはきんざいの2級実技試験「個人資産相談業務」「生保顧客資産相談業務」の2科目に対応しています。

参考元: 【キャリカレ】FP3級に合格するための勉強時間はどのくらい必要?目安を詳しく解説

【FP3級】キャリカレの教材と活用法について

キャリカレの通信講座では、以下の紙教材を使用しました。

紙教材の種類内容
テキスト 6冊
(科目ごとに1冊)
基礎学習。映像講義と連動した内容。
重要ポイントを絞ってコンパクトに纏めているのでボリュームは少なめ
1タックスプランニング所得税のしくみ、10種の所得の内容、青色申告など
2相続・事業承継法定相続人と法定相続分、相続の承継と放棄、遺言と遺留分など
3ライフプランニングと資金計画住宅取得資金設計、教育資金設計、社会保険制度の基礎知識など
4リスク管理保険制度の基礎、生命保険の制度としくみ、生命保険商品の特徴など
5金融資産運用経済の基礎知識、金融市場の基礎知識、貯蓄型金融商品など
6不動産不動産の価格、不動産の取引、借地借家法など
問題演習 1冊科目ごとに100問
添削問題 1冊各級の学科試験の出題形式に沿った問題。科目ごとに20問
実技演習 1冊各級の実技試験の出題形式に沿った問題
※きんざいの2級実技試験は「個人資産相談業務」「生保顧客資産相談業務」を掲載
模擬試験 1冊各級の学科・実技試験の出題形式に沿った問題
※きんざいの2級実技試験は「個人資産相談業務」「生保顧客資産相談業務」を掲載
キャリカレ紙教材の種類

紙教材には動画教材も用意されており(添削問題は動画なし)、講義形式で丁寧にわかりやすく解説されています。試験対策のポイントや解答のコツなどのアドバイスもあり、紙教材だけでは理解しづらい箇所も疑問を残すことなく学ぶことができます。

【FP3級】勉強時間とスケジュールについて

2022年9月11日の試験に向けて、2022年7月24日から勉強を開始しました。

【勉強期間】
7/24~9/10 約7週間

【勉強時間】
・月~金 (1日) 1~2時間 × 34日⇒ 約51時間
・土、日 (1日) 6~7時間 × 15日⇒ 約97.5時間
 合計 約148.5時間

勉強の進め方は以下の通りです。

  • 1週間で1科目ずつ、基礎学習、問題演習、添削問題をこなす。これを6科目分繰り返し
    • 基礎学習は動画教材を倍速視聴し、重要事項をテキストに書き込む。大まかに把握できればよいとの考え
    • 問題演習は紙教材で進めたが、解答・解説が理解できない場合は動画を視聴
    • 添削問題は20問を1~2時間程度で解答できるレベル
  • 最後の1週間は、問題演習の復習、模擬試験&実技演習はざっと一回目を通して大まかに把握
    • 問題演習は正解できない箇所のみ復習
    • 模擬試験&実技演習は動画の視聴なし

この7週間は平日の夜や土日、他の予定は入れず勉強を優先し集中して取り組みました。
その結果、なんとか合格することができました!実技試験は65点なので合格ラインぎりぎりでしたが…
※FP試験の合格点は学科試験と実技試験、それぞれ60%以上です。

2022年9月のFP3級結果通知書

【FP3級】試験後の振り返り、キャリカレの感想

FP3級の試験を受けてみて、キャリカレを活用しての勉強方法について感じたことを記録します。

  • 3級はキャリカレの教材のみで合格できるくらいの実力は付くと思います。
    (2級は市販のテキスト本を1冊購入しましたが…)
    合格のみが目的であれば、基礎学習よりも問題を解くこと(問題演習、添削問題など)に注力したほうがよいです。
  • 口コミでは、基礎学習のテキストについて「ボリュームが少なくて物足りない」のような意見も見られましたが、私の場合は、基礎学習は動画講義で全体を大まかに把握できればよいとの考えでしたので特に問題はありませんでした。
    キャリカレのHPでは、受講者の口コミが掲載されていますので、受講を検討されている方は、事前に口コミを確認されてもよろしいかと思います。
    【キャリカレ】口コミ・レビュー
  • 模擬試験と実技演習はざっと一回目を通した程度でしたので、実技試験の対策が足りなかったような気もしますが、それでも、150時間の学習を通して実技試験も合格できるほどの知識が身についていたのかなと思っています。3級の難易度がそれほど高くないおかげもあったかもしれません。
    (2級は実技試験の対策をしっかりしておかないと、合格は厳しいと思います)

まとめ

FP3級の勉強を始めたのは、試験日まであと1カ月半ほどの時期からだったので、勉強時間は足りるのか?とも思いましたが、だめもとでチャレンジしました。
FP3級の知識を十分に身につけ、内容を理解したうえで試験合格を目指すための勉強時間は、80時間から150時間ほどが目安だとされています。

参考元: 【キャリカレ】FP3級に合格するための勉強時間はどのくらい必要?目安を詳しく解説

大切なのは"勉強した期間"ではなく、"合計の勉強時間"だと思います。短期間でも勉強時間が十分に確保できれば、合格できるくらいの実力は付くのではないでしょうか。
たとえ勉強期間が2週間だとしても、毎日10時間の勉強時間を確保できるならば合計140時間になるので、お金の知識がなく算数嫌いで計算が苦手でも、合格できる可能性は十分にあると思います。

私の場合ですが、1カ月半で約150時間、毎日欠かさずスケジュール通りになんとか勉強できましたが、このスケジュールを2カ月以上は続けられなかったと推測できます。おそらく辛くなって、モチベーションが続かなかったにちがいありません。計画通りに進めるためには無理のないスケジュールをたてることが重要だと思います。

そして、合格することが目的で、短期間で重要ポイントに絞って効率よく勉強するには、独学よりも通信講座を利用するほうがよいかもしれません。

最後までお読みいただきありがとうございます。本記事が少しでもお役に立ちましたら幸いです。

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